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またまた、いただいたメッセージに触発されて、突発短文です。
短文か?という感じもしますが意識的には短文です。(爆)
昨日の続きで、本日はキュウボ(自重風味)です。
しかし、リンク先に収納するとお返事を入れる場所がなくなるという罠。
(笑)
お返事は次の日記でいたします~。すみません;;
短文か?という感じもしますが意識的には短文です。(爆)
昨日の続きで、本日はキュウボ(自重風味)です。
しかし、リンク先に収納するとお返事を入れる場所がなくなるという罠。
(笑)
お返事は次の日記でいたします~。すみません;;
キュウボ短文
帰宅したヒョーゴと共にキュウゾウがセンサーの部屋から引き揚げて。
今は、いつもの2人で部屋で向かい合う。
「やるじゃないですかアンタ。」
「何が。」
「キュウゾウ殿にもお土産だなんて。」
どういう風の吹き回しで。
からかうような口調のセンサーにボーガンは別に、とつっけどんに返すといいから食おうぜと包みに手をかける。
「アンタ食べてきたんじゃないんですかい。」
センサーが呆れたように言いながら、急須を開けて茶壷を手に取りあ、という顔をした。
「あー…大変言いにくいのですが。」
「ひゃんです?」
茶を入れるのを待たずに大きく豆大福にかぶりついたボーガンがもぐもぐと咀嚼しながらセンサーを見る。
「茶葉が…。」
ないのですよ、と粉がわずかに残るばかりの茶壷をボーガンに見せる。
それを見たボーガンの顔がうっと引きつる。
大福の餅はすでにボーガンの口中の水分という水分を吸い取っていて、茶を一杯所望せずにはいられない状況となっている。
この状況で茶を飲めないのは痛い。
あまりに痛い。
「先程キュウゾウ殿と飲むのに使ったのが最後だったようで…。」
そんなセンサーの言葉に益々ボーガンの顔が険しくなる。
「と、とりあえず白湯で流し…。」
とそこまで言ったところでセンサーの部屋の襖が小さく規則的にノックされた。『目』を向けたセンサーがおや、という声で入室を許可する。
「開いてます。どうぞ。」
「おい、ひょれどころじゃね…。」
新たな客の相手してる場合かよ、と口いっぱいの大福と格闘しながら背後の訪問者を睨んだボーガンはそのまま固まった。
足の先から天辺まで見上げて、見間違いでないことを確認する。
馬鹿みたいに派手なコート。そこから覗く黒いタイツ。細く締まった足首。見上げた先のもっさりとした金髪の間からは、紅い瞳が何の感情も窺わせずにこちらを見下ろす。
「ひゃんで…。」
かろうじてそれだけもごもごと言ったボーガンをチラッと見ると、キュウゾウはそのままボーガンを通りこしてセンサーの前に立つ。
「キュウゾウ殿?」
「先程の礼だ。」
使え、と言って小さな箱を渡す。そして再びボーガンをチラッと見る。
その仕草にピンと来たセンサーがじゃ、失礼しましてと箱を開ければ新品の茶筒が入っていた。振るとシャ、と中で茶葉が動く音がする。
「これは…。」
「先程で茶葉が切れたろう。」
「ええ。ええ。…よく見ていらっしゃいますな。ありがたい。これだけあれば次に街に下りる時まで持ちましょう。」
「んー、んー。」
ボーガンが悠長に会話してるんじゃねぇと顔を真っ赤にして訴えるので
センサーは、はいはいと言いながら早速急須に貰ったばかりの茶葉を入れ、湯を注ぐ。
「この人が茶を入れる前から大福にかぶりつくもんで。」
いいタイミングでございました、とそう言ってとりあえず、茶碗に一つ少量注ぎボーガンに渡す。
「キュウゾウ殿ももういっぱい飲んでいかれますか。」
「いや。」
もう十分馳走になった故、と言ってセンサーから視線を外すとフゥフゥ吹きながら茶碗の茶を飲み干しているボーガンを見下ろす。
「あ゛?」
何だよと大福を無事に流し込みようやく一心地着いたボーガンが下から睨み返せば、キュウゾウは無言でボーガンの茶碗を置いて開いた手にこれまた小さな包みを載せた。
「な…?!」
「お主にも礼だ。」
「は…!?」
「美味かった。」
それだけ言うと、キュウゾウはスタスタと入口に向かう。そして一度部屋から出る前に立ち止まると、軽く後ろを振り向きポカンとキュウゾウを見ているボーガンとセンサーに邪魔したなと一声残してタン、と襖を閉めた。
そのままあっという間に遠ざかる気配に、しばらくセンサーもボーガンも口が利けないでいた。
「お、どろきましたなぁ。」
「何だったんですかあの人は一体…。」
「わざわざ礼に来られるとは…。」
「鬼の撹乱ってやつですかい。」
「撹乱に命助けられてちゃ世話ないですな。」
センサーの言葉にう、とボーガンが言葉を詰まらす。そんなボーガンを他所にセンサーが自分の茶碗とボーガンの茶碗に2杯目の茶を注ぐ。
「アンタは何貰ったんです?」
「さて…。」
センサーの問いに思わず手に握りしめていた箱を開けてみれば。
「おや。」
「…。」
「刻み煙草じゃないですか。」
「…。」
「ヒョーゴさんがお使いのとはまた違いますな。香りが違う。」
「…。」
「…ってことはわざわざご用意されたんですかね。」
「…さぁ。」
「またそんな気のない答えを。」
アンタもちょうど煙草切れたとか言ってませんでしたっけ?
あれ?でも何でそれをご存知なんですかね?
センサーのそんな素朴な問いにさぁねとボーガンははぐらかすように笑うとそっと袖にしまった。
「…あの人の考えることはアタシなんぞににはとんとわかりませんよ。」
そう言うと、己の茶碗を手に取り口に運ぶ。
「茶、冷めちまいますぜ。」
「あ、ああ。」
そしてボーガンは再び豆大福に手を伸ばす。同じく饅頭に手を伸ばしたセンサーが訝しげな声をあげる。
「何です?にやにやして。」
「いえ、別に。」
そう言って、ボーガンはもふっとかぶりつく。
茶の渋みと相まって、口中に先程以上の甘さが広がっていった。
終
日記収納なので、流石に大人向けは自重で。(笑)
帰宅したヒョーゴと共にキュウゾウがセンサーの部屋から引き揚げて。
今は、いつもの2人で部屋で向かい合う。
「やるじゃないですかアンタ。」
「何が。」
「キュウゾウ殿にもお土産だなんて。」
どういう風の吹き回しで。
からかうような口調のセンサーにボーガンは別に、とつっけどんに返すといいから食おうぜと包みに手をかける。
「アンタ食べてきたんじゃないんですかい。」
センサーが呆れたように言いながら、急須を開けて茶壷を手に取りあ、という顔をした。
「あー…大変言いにくいのですが。」
「ひゃんです?」
茶を入れるのを待たずに大きく豆大福にかぶりついたボーガンがもぐもぐと咀嚼しながらセンサーを見る。
「茶葉が…。」
ないのですよ、と粉がわずかに残るばかりの茶壷をボーガンに見せる。
それを見たボーガンの顔がうっと引きつる。
大福の餅はすでにボーガンの口中の水分という水分を吸い取っていて、茶を一杯所望せずにはいられない状況となっている。
この状況で茶を飲めないのは痛い。
あまりに痛い。
「先程キュウゾウ殿と飲むのに使ったのが最後だったようで…。」
そんなセンサーの言葉に益々ボーガンの顔が険しくなる。
「と、とりあえず白湯で流し…。」
とそこまで言ったところでセンサーの部屋の襖が小さく規則的にノックされた。『目』を向けたセンサーがおや、という声で入室を許可する。
「開いてます。どうぞ。」
「おい、ひょれどころじゃね…。」
新たな客の相手してる場合かよ、と口いっぱいの大福と格闘しながら背後の訪問者を睨んだボーガンはそのまま固まった。
足の先から天辺まで見上げて、見間違いでないことを確認する。
馬鹿みたいに派手なコート。そこから覗く黒いタイツ。細く締まった足首。見上げた先のもっさりとした金髪の間からは、紅い瞳が何の感情も窺わせずにこちらを見下ろす。
「ひゃんで…。」
かろうじてそれだけもごもごと言ったボーガンをチラッと見ると、キュウゾウはそのままボーガンを通りこしてセンサーの前に立つ。
「キュウゾウ殿?」
「先程の礼だ。」
使え、と言って小さな箱を渡す。そして再びボーガンをチラッと見る。
その仕草にピンと来たセンサーがじゃ、失礼しましてと箱を開ければ新品の茶筒が入っていた。振るとシャ、と中で茶葉が動く音がする。
「これは…。」
「先程で茶葉が切れたろう。」
「ええ。ええ。…よく見ていらっしゃいますな。ありがたい。これだけあれば次に街に下りる時まで持ちましょう。」
「んー、んー。」
ボーガンが悠長に会話してるんじゃねぇと顔を真っ赤にして訴えるので
センサーは、はいはいと言いながら早速急須に貰ったばかりの茶葉を入れ、湯を注ぐ。
「この人が茶を入れる前から大福にかぶりつくもんで。」
いいタイミングでございました、とそう言ってとりあえず、茶碗に一つ少量注ぎボーガンに渡す。
「キュウゾウ殿ももういっぱい飲んでいかれますか。」
「いや。」
もう十分馳走になった故、と言ってセンサーから視線を外すとフゥフゥ吹きながら茶碗の茶を飲み干しているボーガンを見下ろす。
「あ゛?」
何だよと大福を無事に流し込みようやく一心地着いたボーガンが下から睨み返せば、キュウゾウは無言でボーガンの茶碗を置いて開いた手にこれまた小さな包みを載せた。
「な…?!」
「お主にも礼だ。」
「は…!?」
「美味かった。」
それだけ言うと、キュウゾウはスタスタと入口に向かう。そして一度部屋から出る前に立ち止まると、軽く後ろを振り向きポカンとキュウゾウを見ているボーガンとセンサーに邪魔したなと一声残してタン、と襖を閉めた。
そのままあっという間に遠ざかる気配に、しばらくセンサーもボーガンも口が利けないでいた。
「お、どろきましたなぁ。」
「何だったんですかあの人は一体…。」
「わざわざ礼に来られるとは…。」
「鬼の撹乱ってやつですかい。」
「撹乱に命助けられてちゃ世話ないですな。」
センサーの言葉にう、とボーガンが言葉を詰まらす。そんなボーガンを他所にセンサーが自分の茶碗とボーガンの茶碗に2杯目の茶を注ぐ。
「アンタは何貰ったんです?」
「さて…。」
センサーの問いに思わず手に握りしめていた箱を開けてみれば。
「おや。」
「…。」
「刻み煙草じゃないですか。」
「…。」
「ヒョーゴさんがお使いのとはまた違いますな。香りが違う。」
「…。」
「…ってことはわざわざご用意されたんですかね。」
「…さぁ。」
「またそんな気のない答えを。」
アンタもちょうど煙草切れたとか言ってませんでしたっけ?
あれ?でも何でそれをご存知なんですかね?
センサーのそんな素朴な問いにさぁねとボーガンははぐらかすように笑うとそっと袖にしまった。
「…あの人の考えることはアタシなんぞににはとんとわかりませんよ。」
そう言うと、己の茶碗を手に取り口に運ぶ。
「茶、冷めちまいますぜ。」
「あ、ああ。」
そしてボーガンは再び豆大福に手を伸ばす。同じく饅頭に手を伸ばしたセンサーが訝しげな声をあげる。
「何です?にやにやして。」
「いえ、別に。」
そう言って、ボーガンはもふっとかぶりつく。
茶の渋みと相まって、口中に先程以上の甘さが広がっていった。
終
日記収納なので、流石に大人向けは自重で。(笑)
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