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下の日記の続きです。
冬至=柚子湯でね。
これ、あのやんちゃ(注:イメージですよ)な若の用心棒sは用心棒用の大浴場で柚子を投げあいっこしそうだなぁとか思いまして。
1人で入っていたら、1人また1人と仲間が増えて、何だお前らも来たのかよ的なね。
それで、とりあえず、すました顔していたボあたりが投げ始めて、いい年した男どもがきゃーすか騒いでそうなそういうのが浮かんだんですが。

ふとね、思ったんですよ。
シチさんの義手もそうなんですが。
ああいう精密機械系は、思いっきり水につけたり濡らしたら、ダメですよね??
ボとシチさんは片手だから、まぁどうにかかばって入れるかなとも思ったんですが。

…四肢と頭が機械のセはどう考えてもお風呂は無理ですよね??

そんなことから考え付いたお話です。
いつも、そういう世話はボがやっていたらいいな妄想。
お礼はお茶とお菓子とヒョゴさんについての相談でチャラで。(笑)
これと合わせてセについて色々考えて書いていたら長くなってしまったので、その辺のセについての一考察はこれまた次の日記で。(笑)

ひとまず、冬至の夜(ボ&セ編)をどうぞ。


冬至の夜(ボ&セ編)

 寒い夜のことだった。
 しんしんと冷える廊下を足早に歩く2人の男がいた。
 ボーガンとセンサー。
 2人は一日の任務を終えたところだった。

「いいですって…。」
 昨日、やってもらったばかりですし…と遠慮をするセンサーをまぁいいからいいから、とボーガンはいつもの湯殿に連れて行く。
「今、湯をくんできますから。」
 そう言うと、センサーを脱衣所に残し、裾をたくしあげて湯気で白くけぶる中に入っていった。
 センサーはため息をひとつつくと普段使う腰掛に座った。

 静かだった。中には誰もいないのだろう。ボーガンが湯をすくって流している音だけが響く。

「はい、お待たせしてすみませんね。」

 ほどなくして戻ってきたボーガンはたっぷりと湯をいれた盥を足元におくと、じゃあ脱いで下さいなと手ぬぐいを盥に浸した。
 センサーは素直にマントの前を開けた。じゃあ、失礼して、という言葉と共にボーガンがさらに前をたくしあげると、絞った手ぬぐいでセンサーの身体を拭いていく。

「熱くありませんかい。」
「…大丈夫。」
「髪、どうします?」
「髪は…いいですわ。」

 そうですかい?と言いながらボーガンは接合部も綺麗に拭くと、手際よく手ぬぐいをゆすぎ、絞る。
 そしてそのまま背面に回る。
 ゴシゴシと手馴れた様子で首から背中へと拭いていく。
 そのとき、ふといつもと違う香りがすることに気付いた。
 爽やかな柑橘系の香り。

「ちょっとあんた…。」
「はい?」
「何か湯にいれました?」

 センサーの言葉にボーガンはにやっと笑うとそれですよそれ、と盥を指差した。『目』が盥へと向けられる。

「今夜は冬至ですからね。」

 そこには、真っ黄色に熟した柚子がプカプカと浮いていた。

「冬至といったら、柚子湯でしょ?」

 ボーガンはそう言うと、湯冷めをしないようにセンサーの衣服を素早く元に戻したのだった。



終 
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