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キュウの日だから!!と思って書き出したんですが、
9日中には出来なかった…。
ちょっと遅刻ですが、続きに収納で。
あ、キュウボです。(エロくはないですが)
久々過ぎて、口調を忘れているとかそんなそんな…。
…精進します。
9日中には出来なかった…。
ちょっと遅刻ですが、続きに収納で。
あ、キュウボです。(エロくはないですが)
久々過ぎて、口調を忘れているとかそんなそんな…。
…精進します。
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禿に呼ばれて目的地に向かう途中で声をかけられた。
「そう、アンタですよアンタ。」
こっちこっち、と白い手に手招きされ、キュウゾウは足を止めその整った指先を見つめた。ヒラヒラと顔の前で手を動かす男は、昼間から酒でも入っているかのように気だるけだ。
「何ようだ。」
禿は先に向かっている。ゆえに、簡潔にそう問いながら土を踏みしめ近づいたキュウゾウの前に、すっと相手が窓枠から身を乗り出す。桃色の髪がかすれた音をたてて前に流れる。口の前に手を添えて、密やかな声を出す。
「1個余っちまってね。良かったらアンタ、食いません?」
「…。」
「こし餡とつぶ餡とあったんですがね、こっちはどっちだったかちょっと定かではありませんが。味は保証しますよ。」
センサーも席を外してるもんで中見えないんですわ。そう言って、男は饅頭を載せた小皿をキュウゾウの前に掲げる。あの『目』はそんなことまでわかるのか、とツッコミを入れるようなノリをキュウゾウは持ち合わせておらず、また相手もそれを期待してはいないようだった。じっと見つめるキュウゾウに男は何を思ったか、バツの悪そうな顔を見せた。
「悪いんですがヒョーゴさんの分までは無くてねぇ。ここで食っちまって下さいよ。」
「…。」
「ん?何です?」
「…俺でいいのか。」
「だから呼んだんだけど?」
何言ってるんだ?と訝しげな顔をしたボーガンにキュウゾウは小さく頭をふるとすっと饅頭を手に持った。こぶりなそれはキュウゾウでも一口でいけそうだ。パクッと一口でおさめ、モグモグと咀嚼をする。そんなキュウゾウをどこか楽しそうにボーガンはじっと見ている。すべて飲み込んだところでキュウゾウは声を発した。
「本題はなんだ?」
「本題ぃ?いや、だから余った饅頭を処分して欲しかっただけですって。」
「他には。」
「ないよ。」
あ?他に食いもんがあるかってこと?腹減ってんですかアンタ、という呆れた声のボーガンにキュウゾウはもう一度頭を振ると馳走になった、と言い背を向けた。
その背に、ボーガンの声がかかる。
「腹減ってるなら、なかなか飯を食わないアンタの為にあちこちに用意されてる飯、ちゃんと食ったらどうです。」
「…。」
「アンタが小食だろうが偏食だろうが、本当に腹が減っていないのかわかりませんがね、」
アンタよりもずっと腹を空かした番小屋の奴らにしてみたら、結構な拷問ですよ。
飯はあれど、手をつけられないってのは。
キュウゾウはゆっくりと振り向いた。気だるさをまといつつ、その目は真っ直ぐにキュウゾウを射抜く。
「…承知した。」
「そいつぁ何より。」
「ボーガン。」
「何です?」
「用件は何だ」
再度の問いにボーガンはにへら、と笑うと手を振った。
「だから言ったでしょ?余った饅頭を処分して欲しかったって。これ、今日中に食わないといけないやつでしてね。」
「…。」
「あと1個ってとこまできたんですけど、もう周りも俺も食傷気味でね。」
「…。」
「だからって捨てるのももったいないですからね。」
「…。」
「そしたらちょうどよく一人で歩いているアンタがいたってわけ。」
「…。」
「それだけですよ。」
アンタ今、呼ばれている途中なんでしょ?食い終わったなら早く行った方がいいんじゃないですか。にやりと笑うとボーガンはすっと指差した。
その向こうに、キュウゾウを探してキョロキョロと辺りを見回す禿の姿が見える。
「本当の急ぎの用件はあちらに任せますよ。」
「…。」
「ほら。行きなって。」
あの人にどやされますぜ。
ボーガンはそう言って瞳を眇めると、さらりと髪を払った。
それを見てキュウゾウは今度こそ背を向け、目的地へと歩き出す。
ボーガンはくつりと笑うと、姿が完全に見えなくなる前に障子を閉め、ペロリと指を舐めたのだった。
終
禿に呼ばれて目的地に向かう途中で声をかけられた。
「そう、アンタですよアンタ。」
こっちこっち、と白い手に手招きされ、キュウゾウは足を止めその整った指先を見つめた。ヒラヒラと顔の前で手を動かす男は、昼間から酒でも入っているかのように気だるけだ。
「何ようだ。」
禿は先に向かっている。ゆえに、簡潔にそう問いながら土を踏みしめ近づいたキュウゾウの前に、すっと相手が窓枠から身を乗り出す。桃色の髪がかすれた音をたてて前に流れる。口の前に手を添えて、密やかな声を出す。
「1個余っちまってね。良かったらアンタ、食いません?」
「…。」
「こし餡とつぶ餡とあったんですがね、こっちはどっちだったかちょっと定かではありませんが。味は保証しますよ。」
センサーも席を外してるもんで中見えないんですわ。そう言って、男は饅頭を載せた小皿をキュウゾウの前に掲げる。あの『目』はそんなことまでわかるのか、とツッコミを入れるようなノリをキュウゾウは持ち合わせておらず、また相手もそれを期待してはいないようだった。じっと見つめるキュウゾウに男は何を思ったか、バツの悪そうな顔を見せた。
「悪いんですがヒョーゴさんの分までは無くてねぇ。ここで食っちまって下さいよ。」
「…。」
「ん?何です?」
「…俺でいいのか。」
「だから呼んだんだけど?」
何言ってるんだ?と訝しげな顔をしたボーガンにキュウゾウは小さく頭をふるとすっと饅頭を手に持った。こぶりなそれはキュウゾウでも一口でいけそうだ。パクッと一口でおさめ、モグモグと咀嚼をする。そんなキュウゾウをどこか楽しそうにボーガンはじっと見ている。すべて飲み込んだところでキュウゾウは声を発した。
「本題はなんだ?」
「本題ぃ?いや、だから余った饅頭を処分して欲しかっただけですって。」
「他には。」
「ないよ。」
あ?他に食いもんがあるかってこと?腹減ってんですかアンタ、という呆れた声のボーガンにキュウゾウはもう一度頭を振ると馳走になった、と言い背を向けた。
その背に、ボーガンの声がかかる。
「腹減ってるなら、なかなか飯を食わないアンタの為にあちこちに用意されてる飯、ちゃんと食ったらどうです。」
「…。」
「アンタが小食だろうが偏食だろうが、本当に腹が減っていないのかわかりませんがね、」
アンタよりもずっと腹を空かした番小屋の奴らにしてみたら、結構な拷問ですよ。
飯はあれど、手をつけられないってのは。
キュウゾウはゆっくりと振り向いた。気だるさをまといつつ、その目は真っ直ぐにキュウゾウを射抜く。
「…承知した。」
「そいつぁ何より。」
「ボーガン。」
「何です?」
「用件は何だ」
再度の問いにボーガンはにへら、と笑うと手を振った。
「だから言ったでしょ?余った饅頭を処分して欲しかったって。これ、今日中に食わないといけないやつでしてね。」
「…。」
「あと1個ってとこまできたんですけど、もう周りも俺も食傷気味でね。」
「…。」
「だからって捨てるのももったいないですからね。」
「…。」
「そしたらちょうどよく一人で歩いているアンタがいたってわけ。」
「…。」
「それだけですよ。」
アンタ今、呼ばれている途中なんでしょ?食い終わったなら早く行った方がいいんじゃないですか。にやりと笑うとボーガンはすっと指差した。
その向こうに、キュウゾウを探してキョロキョロと辺りを見回す禿の姿が見える。
「本当の急ぎの用件はあちらに任せますよ。」
「…。」
「ほら。行きなって。」
あの人にどやされますぜ。
ボーガンはそう言って瞳を眇めると、さらりと髪を払った。
それを見てキュウゾウは今度こそ背を向け、目的地へと歩き出す。
ボーガンはくつりと笑うと、姿が完全に見えなくなる前に障子を閉め、ペロリと指を舐めたのだった。
終
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