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チケット争奪に破れ、傷心の私を慰めるのは最早この男たちしかおるまいて、ということで銀巽です。
ということでじゃねぇ。

関係を持った若い2人の話の前に、森田も入れての銀巽前提森銀森話を書いたら(一応時事ネタということで。まぁそれすらとっくに過ぎ去っているけれど!)ガチでラブい2人に乾杯☆な出来になってしまいました。(失笑)
銀巽はあくまで銀さん・巽さん双方の若気の至りで、森田が現れた時には完全に関係が終わっているのがミソです。
森田が現れてからは、森田に夢中な銀さんを「相変わらず若い子好きねー」と生温かい目で見守り、銀さんが絡んできてもはいはいそうねと華麗にスルーし、時に森銀森な2人をフォローしてくれる優しいお兄ちゃんポジションの巽さんが 大 好 き なんです 。
某さまの若銀巽に背中を押され、勝手に一人大暴走です。
ギャンクルで、買った御本に巽さんがいただけで問答無用で心拍数があがります。
Sさまに銀巽本は買えたんですか?と言われ、えええどこにありましたか?!とありえない食いつきのよさを見せた前科があります。
Sさまのあのドン引きっぷりはすごかった…。本当にすみません。

しかし 楽しかった…!!(←反省は?)
広がれ銀巽の輪…っ!!

市赤を読みたくて来られる方にはまったく需要のない更新ですが、
MEMOに更新なら、MEMOご覧にならなければご迷惑をかけないかなぁと思いこちらにのみ置いておくつもりです。
しかし、同時にMEMOに更新することで普段MEMOまでご覧にならない方は小噺更新しても気付かないんだよな、と改めて思い市赤小噺の食べものシリーズ(勝手に命名)のlogをupしました。



 この先で待つ安田をピックアップしたら昼飯だ。そう、この車に乗り込む前に平井に言われた。そうですか、と答えつつそんなに俺腹空かした顔してるかな、と森田はつい自問自答してしまう。確かに時刻は昼時だけれども。
 森田の前に乗り込んだ平井に、巽がにっと不敵な笑みを浮かべて銀さんこれ例の、と運転席からA4版の茶封筒を渡す。平井も御苦労さんとだけ言って受け取る。2人のやりとりは、それだけだ。
 平井は2人を迎えに来た巽に飯は、だなんて言わない。巽も聞いてはこない。聞くまでもないことなのだろう。こういう、飯のタイミングだとかは森田にしか平井は告げない。平井が飯だと言えば飯だし、酒だと言えば酒だ。それでいいと森田は思っているのに、平井はいちいち告げる。それでいて、『仕事』に関わることを教えてもらうのは一番最後だ。森田は平井の指示の下、巽やここにいない安田や船田が調べお膳立てしてくれた箱庭で平井の言うがままに動くだけなのだからこの状況は仕方ないとわかっていても、どこか忸怩たる思いがする。




 3人を乗せた車が、休日の街をゆるやかに走り出す。いつもの街。いつもの道。それを眺めながら森田はポツリと呟いていた。

「今日、随分人が多いですね。」
「祝日だからな。」
「ああ…」

 簡潔に答えた平井にだからですかね、と返事をしつつ、違和感が森田を襲う。今日は普段の祝祭日とは違う。何が違うのだろう―――そう思ってじっと車内から外を覗く。スモークガラスでもない車内から覗くということは、歩道の人間からしたら車内から見ているのがまるわかりで、一体何だと思うことだろう。実際、たまたま森田の視線に気付いた青年がぎょっとした顔をして横を向く。

「おい森田。」
「は、はいっ」
「そんな一心不乱に見るなよ。外歩いている人間が何事かと思うだろ。」

 平井の苦笑交じりの注意に、すみませんと言いつつ森田の目は外から離れない。沢山の家族連れが、仲良く歩いていく。その時、細く開けた窓から、すぐ傍を通り過ぎた一行の台詞が飛び込んできた。おばあちゃん、ごはん何食べる?えみちゃん、ハンバーグがいい。こら、今日はおばあちゃんの食べたいものって言ったでしょ。えー、やだやだハンバーグがいいー。おばあちゃん、と呼ばれていた人物のだろう手を掴む少女の結わいた髪が、ピョコンピョコンと揺れる。
 森田は、はっとしたように辺りを見渡す。人通りが多いのはいつものことだ。だが、そのいつものことに混じる違和感。普段なら、見かけないような年齢の人が多いのだ。

「そうか…今日は敬老の日か。」

 得心した声に、それまで黙って運転していた巽がそう言えばラジオでそんなこと言っていたな、とのって来る。こりゃいつも以上に安全運転しないとだな、という軽口に平井がポソリと呟く。

「人は何をするにしても、大義名分が欲しいのさ。」
「大義名分、ですか?」
「そうさ。お互い、この日さえしっかり押さえておけば、それ以外の364日がどうであっても帳消しになるからな。」
「え…。」
「この日があることで、子は親を、孫は祖父母を大事にしていることを示せて、老人の方は己の存在意義を確認できる。人はいくつになっても認められたいし求められたい。だが、それを満たすのはただ生活しているだけでは困難だ。」
 実にいいシステムだよ、と平井が笑う。そこに巽の笑い声も被る。
「相変わらず辛辣だねぇ、銀さんは。」
「だが、そういう面もあるのは事実だろう?敬うなら普段から敬えばいいだろうが。何も1日限定である必要がどこにある?」
「普段は敬って…ないですかね?」
「そりゃ、そうしている奴もいるさ。だが、行動に示すほどにはしていない奴がほとんだろう。」
「そうですか?」
「だから、いきなりこんなに道に、車に老人が溢れているわけだろう?」

 明日にはまたガラガラだよ、と皮肉るように平井は笑った。
 そして、そもそも本当に敬っているのかも怪しいものさ、と淡々とつけ足された言葉に森田は口を開きかけ、結局黙って閉じた。
 沈黙が車内を支配する。隣に座る平井はもう森田のことを見ずに、ゆったりと煙草をくゆらせながら、巽が先程渡していた書類に目を通している。
 重苦しい空気の中、カサリカサリと平井が紙を捲る音だけがやけに響く。平井の邪魔にならないように、ラジオのボリュームも最低限に絞られている。
 クックックッ、と巽が笑う。

「あんまり意地悪するなよ銀さん。」
「意地悪?」
「可哀想に。森田が困ってるぜ。」
「何故?」

 何を困る必要がある?と本当にわからなさそうな声で言った平井はだがすぐに先ほどのやりとりを思い出したか、ああ、とひとり合点して書類から顔をあげた。じっと森田を見る。その真っ直ぐな視線が居たたまれなくて今度は森田が下を向く破目になる。フフ、と小さく笑うのが耳に入る。

「何だ。俺が気を悪くしたとでも思ったのか?」
「いやあの…。」

 何と言ったらいいだろう。森田は平井の―――平井に限らずだが―――正確な年齢は知らない。だが、まだまだ老人という年齢ではないような気だけはする。だが、息子が、ひいては孫がいてもおかしくない年には見える。
 平井は、森田の目標だ。どのように生きれば、年を重ねれば平井のようになれるかを日々模索しているといって、いい。

「敬老の日って、ようは、自分より年長者を敬うってことなんでしょ。特に、そうするべき日ってことなんでしょ。」
 そこまで一気にいって、森田はやっと顔をあげた。平井を真っ直ぐに見る。目をそらしたら負けだと思った。何に?―――何もかもにだ。
「俺は、銀さんを尊敬しています。」
「…何だ急に。」
「今日が敬老の日って知って、俺とっさに銀さんに何か出来ないかなって思いました。」
 森田をもどかしい思いが包む。上手く言葉に出来ない。平井は黙って続きを待ってくれている。
「でも、それって、俺がそう思っているだけで別に伝わってるとは限らないんですよね。銀さんに言われて、そういや俺全然行動に移せてないって気付いたし。」
 気付いたら、森田は堰が切れたように言葉を紡いでいた。
「車だって、いっつもドア開けるの銀さんだし、飯だっていつも俺のこと気にかけてくれるし、疲れたか?って聞いてくれるのだって銀さんだし。」
 そこまで言ったところで、前方からブフッとこらえきれないというように巽が噴き出した。平井が咎めるように声を出す。
「巽」
「いや、悪い悪い。」
 続けて、と言ってあとは黙って車を走らせる。やがて平井が困ったようになぁ森田よ、と軽く首を森田の方へと傾けた。
「はい」
「お前は俺を何だと思っているんだ?」
「何って…平井銀二です。」
 その回答もどうかと思うがそれ以外浮かばなかった。
「車のドアを先に開けるのは、俺が先に乗り込むからだし、飯を気にかけるのも体調を気にかけるのも、俺は周りを気にせず自分のしたいようにしちまうからな、慣れた巽たちならまだしも入ったばかりのお前にそれはキツイだろ。」
 まぁ、そんなレディファーストじみた配慮はこいつらねぇから新鮮と言えば新鮮だがな。
 平井の指摘にそう言えばそうかもしれないと気恥ずかしさにカァッと顔が赤くなる。巽が噴出すのも納得だ。百面相をする森田を見て平井がふっと笑った。

「まぁ…でも気持ちは嬉しいよ森田。」
「ぎ、銀さん?」
「お前が俺を敬ってくれてることくらいわかってるさ。」
 だから、と平井はさらに顔を近づけた。
「だから俺もお前を気にかけるってものだ。」
 俺は見せかけの敬意を見破るのなんかお手のものなんだぜ?と悪戯っ子のように目を細めて笑う。
 と、そこで黙って運転していた巽がそろそろ着くぜ、と声をかける。だが、それだけだ。森田の感覚としてはこの場に居合わせている巽から俺だってそうだぜ、銀さんアンタを尊敬しているぜというような声が聞けるかと思ったが巽はそれっきりまた黙って運転している。
 平井がクスリと笑った。

「巽」
「あ?」
「今度はお前に森田が不可思議な顔向けてるぜ。」

 俺に?と不思議そうな声をだし、ああと納得した声をだした。続けてククっと小さく笑い声が斜め前方から聞こえた。唇がいつものように笑みをのせているのだろうことは、見えなくてもわかった。

「何?言って欲しいの銀さん?」
「いや」
「そう?何なら言ってやっても構わないぜ?」
「聞くまでもないさ。」

 そう言うと、平井はフッと笑い森田から離れた。ドクン、と森田の心臓が跳ねる。
 森田の前で、2人の会話はいつもこんな感じだ。わざわざ聞くまでも、確かめるまでもない時間が森田が加わるまでにあったという、そんな年月の確かさというものを感じさせるやりとりだ。勿論、それは巽に限ったことではない。船田や安田と平井が話している時にも感じることだ。
 ようは、まだ森田だけがこの中で特別扱いなのだ。
 いちいち言葉にしないと不安で。言葉にしてもらわないと不安で。
 早く、巽たちのように成れたらいいのに。

 巽がゆっくりとブレーキを踏む。平井は読みかけの資料を封筒にしまった。気付けば、前方で小さく手をあげている安田の姿が見えた。







敬老の日をだいぶ過ぎてしまいましたが…銀巽妄想その2。(その1はいずれ。)
あとで森田がいないところで盛大に銀さんはのろけますよ。
ちょっとたっちゃん(注:巽)昼間の聞いててどうよ?って。(笑)
んで2人はホント森田は可愛いねぇ、可愛いよなぁって笑いあうんですよ。
お前にはあんな可愛さはなかったなぁ何悪かったね、まあありゃ若さの特権だろ、そりゃそうだなんてことをお互い続きを引き継ぐ感じで顔を寄せ合ってさ!!
薄暗いバーのカウンターの隅っこで語り合ったりするわけですよ。
どうにも2人の距離が近すぎる気がするけど(するんじゃなくて近いんだけど)、気にしない!!たとえもう、身体の関係は消えていたって、色んな距離は近いままで!!(森田がいると巽さんは銀さんに近づきすぎないよう距離をとるけどね!気遣いの優しいお兄ちゃんだから!!←…)
あー、銀巽妄想楽しすぎる。
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