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ムニエルを作ろうとして、思いっきり左薬指の第一関節を熱したフライパンの縁にくっつけました。
じゅ、って言ったじゅって!!(落ち着け)
もちっと右に移動させてから手を下ろすべきだったな…。
しまった。
最近(どころじゃないかな)目算狂いまくりです。(苦笑;
でも、ムニエル自体は美味しかったからまぁよし!とします。
肉厚であんまり生臭みがなくて良かった…(流石に手はまだ生臭いですが 苦笑;)。

以下、ふと思いついた魚にまつわる小噺を。(お侍です。)
小噺ではありますが、お侍upするのすごい久しぶりな感じがする!!って思ったら気がするじゃなくて本当に久しぶりだった…。
何かしら書いているのにー、と思ったら書き上げ途中のものばかりでup出来ていなかった。(ダメダメだ)
余力があったら市赤市な小噺(同じく焼き魚編)も書きたいです。

最近、眠気に負けっ放しで自分で自分に呆れ気味です…。(昨日も一昨日も帰宅して御飯食べて早々に撃沈…。)

---------------------------


「おや、珍しい。」

 隣に座っているセンサーの声に、夢中で焼き魚の小骨を取っていたボーガンは、ん、と顔をあげた。何が、と視線で問えば、センサーがくい、と顎で左前方の配膳所を示した。そこには、何と本来いるはずのないヒョーゴとキュウゾウが盆を持って立っていた。
 空席を探してきょろ、と首を巡らしたヒョーゴにセンサーたち2人が軽く会釈するとヒョーゴは軽く眉をあげ、そのまま近づいてくる。
 キュウゾウはと言うと、急に何も言わず歩きだしたヒョーゴに問いかけることもせずに黙って後をついて来る。
 そしてセンサーたちの前に立つとヒョーゴは盆を持ったまま軽く肩をすくめてみせた。
 
「この時間なら空いているかと思ったが、そうでもないのだな。」
「日によってですかね。」

 お2人がこちらにいらっしゃるなんて珍しいですね、というセンサーの言葉にヒョーゴはまぁたまにはな、と言うと視線を2人の前の空席へと走らせた。

「良かったら、そこどうぞ。」
「仲間が来るのではないのか。」
「いえ。ただの空席です。」

 そんな会話を交わす2人に食堂中の視線が集中する。困惑と好奇心の入り混じったその視線にヒョーゴはじゃあそうさせてもらおうか、というと2人の向かいに腰かけた。




 ポツリポツリと他愛もない会話を交わす2人を他所に、キュウゾウとボーガンは黙々と骨を外している。勿論、ヒョーゴも手は焼き魚にかかりきりだ。そんな中、センサーだけがのんびりとお茶を飲んでいる。
 ふと、そんなセンサーを見て、ヒョーゴがおや、という顔をした。センサーの皿の上には綺麗にほぐされた焼き魚の身だけが載っていた。

「お主、骨はどうした。」
「え?」
 ヒョーゴの問いにセンサーは軽く顎を引いて皿を見つめると、ああ、と柔らかく笑った。
「こっちの皿にあるのがそうです。俺の分のです。」
 と言うと、隣に座るボーガンの盆の脇に置かれた皿を顎で示した。そこには頭に皮、骨や内臓がこんもりと盛られている。
 なるほど、ヒョーゴたちが来た時にボーガンがせっせと取り掛かっていたのはセンサーの分の魚だったのだろう。よくよく見れば、ボーガンが今、取り掛かっている魚はまだ頭も中骨も付いたままだった。

「何だ、こいつに外させているのか。」
「結果的には。」
「結果的?」
「俺の食べ方が気にくわないみたいで。」

 俺の取り方じゃ骨に身が残りすぎだって、毎回焼き魚の時にはこうして問答無用で俺の魚の骨を外しにかかります、とセンサーは苦笑した。

「それはまた…。」
 結構なことだな、と笑うヒョーゴに、まぁ楽なんで好きにさせてますとセンサーは再び茶を飲んだ。
「そうやって並んで座るのは、こいつが骨を取り易いようにか。」
「ええ。逆向きだとやり難いんだそうで。」

 器用なんだか不器用なんだかよくわからないですよね、とそんな会話をセンサーとヒョーゴがしている中で、己の分の骨も取り終えたボーガンが無言で箸を取る。それを見たセンサーも湯のみ茶碗を置くと箸をとり、早速焼き魚へと箸を伸ばした。同じく骨を取り終えたヒョーゴがそれに続く。ボーガンの箸使いを見たヒョーゴが、ボーガンへと声をかける。

「ほぉ。意外と綺麗に食べるのだな。」
「意外とって…。」

 ひどい言い草ですねぇ、と言いつつボーガンは焼き魚へ軽く醤油をたらす。俺にも、というセンサーに同じようにちょいちょいとかけてやる。その様を見つつ、ヒョーゴはちらりと横を見た。キュウゾウは我関せずといった様子で漬物をポリポリと噛んでいる。相変わらず、薄く切られた沢庵を器用に一枚ずつ剥がして食べている。

「お前たちはよくここで食べているのか?」

 ヒョーゴの問いに2人は軽く顔を見合わせると、センサーが代表して口を開いた。
「んー、色々ですね。基本的には部屋の方が多いですかね。その方が最近は落ち着いて食えますから。」
 あとは、『外』に出てしまうか。
 センサーの言葉にそれもそうか、とヒョーゴはひっそりと苦笑した。自分たちと一緒だ。自分たち以上に周りが落ち着かないに違いない。ヒョーゴたちが食堂に足を踏み入れる前から言いようのない空気が食堂中を支配していた。2人が加わり、更にそれは増した。並みの人間なら居たたまれなくてとっくに退散している頃だろう。

「煮魚や刺身なら、別に部屋でいいんですけどね。」
 ただねぇ、とセンサーは焼き魚の身をつまんで嘆息した。微かに湯気のたつ魚はふっくらとしていて脂のノリも上々だ。だが、自室に運ばれてきたものを食べていてはこうはいかない。どうしても遠く離れたところから膳が運ばれてくるうちに、冷めてパサパサになっているのが常だ。
「それで、今日みたいに焼き魚だとわざわざ足を運ぶわけか。」

 周囲の注目を集めるとわかっていても。

「ええ。こいつがそうしたいって言うもんで。」
「冷めると骨が取り難いもんで。…それに焼き魚は焼きたてが一番ですから。」
 どうせなら、美味いもんが食いたいじゃないですか、とそこでボーガンがにやりと笑った。
「ヒョーゴさんだってそうでしょう?」
 わざわざこんなところに足を運ぶなんて、と言うとボーガンは返事を待たずに丼飯をかっ込む。
 箸使いに似合わぬ豪快なその食べっぷりに確かにそうだ、と笑うとヒョーゴはいつもとは違い湯気のたつ熱々の味噌汁を、そっと上品にすすったのだった。








相変わらずボーガンとセンサーに…というかセンサーに暗い妄想(あの鉤爪は、細かな作業には向いていないんじゃ…とか考えたらもうダメだった)をして落ち込む馬鹿独り。
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